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成長ホルモン治療の豆知識
- 成長ホルモン治療は成長ホルモン分泌不全性低身長症(脳下垂体からの成長ホルモン分泌が低下している病態)だけでなく、SGA 性低身長症(SGA=small for gestational age:出生前の在胎週数に比べて身長、体重が基準以下で出生し、その後 3 歳の身長が基準以下である病態)や慢性腎不全、軟骨無形成症、ターナー症候群、プラダ―ウイリ症候群、ヌーナン症候群による低身長症も適応疾患となります。
- 成長ホルモン治療は 7 歳未満(就学前)の方が 10 歳以降開始より身長増加効果が良好であり、初年度は 1 年間に 8~10cm 程度の身長増加が期待されます。
- 骨端線(軟骨が増殖する成長板)が閉鎖するまで(男児では 16~17 歳程度、女児では 15 歳程度)成長の可能性がありますが、早く2次性徴が進むと骨端線の閉鎖も早くなり、身長がその時点でストップしてしまいます。
- 男児では 165~170cm 程度、女児では 150~155cm 程度を最終身長の目標にしますが、ご両親の身長、子どもの体格(痩せている子どもは身長が低い傾向にあります)、思春期の発来時期によって最終身長は影響されます。
- お子さんそれぞれによって、成長ホルモン治療の適応が異なりますので、スタッフまでお気軽にご質問ください。