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1型糖尿病

1型糖尿病について

「1型糖尿病」は、インスリンという血糖値を下げる働きのあるホルモンの分泌低下によって発症します。その主たる原因は、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島という臓器にあるβ細胞が体の免疫異常により破壊されることです。免疫異常は血中のβ細胞に対する抗体(GAD抗体など)を検査することによって解ります。

「1型糖尿病」は体重減少やのどの渇き、多尿、夜間尿などの症状が出現し、場合によっては意識障害を伴って発症するとされていましたが、比較的ゆっくり発症するタイプの「1型糖尿病(緩徐進行1型糖尿病」もみられます。一方急速に発症し進行する「劇症1型糖尿病」というタイプもあります。

何れの1型糖尿病も、治療の主体は「不足しているインスリン」を注射により補うことにあります。これは決して特別な治療ではありません。むしろ内服薬よりも安全な治療と言えます。そして、インスリンを補うことにより、普通の子どもと変わらない生活を送ることができます。食事や運動に一切の制限はありません。

インスリン治療は日進月歩しており、新しいインスリン製剤(超速効型インスリンアナログ製剤よりも作用の発現が早く、作用時間が短い超超速効型インスリンアナログ製剤 ノボ社 フィアスプ、イーライリリー社 ルムジェブ)や、注射履歴が記録できる新しいインスリン注射のペン(ノボ社 スマートペン)、そしてインスリン注射のペンに替わるインスリンポンプ治療(センサー [皮下の血糖濃度を自動的に測定できるセンサー] 付きのポンプ SAP、また低血糖を感知して、血糖が下がり過ぎないうちにインスリン供給を停止するポンプ、更には一定の血糖値(120 mg/dL)に保つためにインスリン供給を自動的に調節するポンプ=ハイブリッド型クローズドループシステム メドトロニック社 770G)があり、血糖管理に関しては、血糖自己測定に替わる持続皮下血糖モニター (CGM=アボット社 リブレ、デキシコム社 G6) などが使用されるようになりました。デキシコム社 G6では、高血糖、低血糖に対するアラート/アラーム機能が搭載されており、低血糖の発症防止に有用です。本クリニックはこれら使用の認定施設ですので、適切なインスリン治療をどこの施設よりも早く外来で提供できます。

一方、糖尿病治療・管理に心配な方には、医師以外に糖尿病療養指導の資格のある看護師あるいは糖尿病療養指導に精通した看護師が時間をかけてご相談に乗ることができます。糖尿病治療・管理にはチーム医療が重要な位置を占め、医師と看護師のチーム医療として患者様が抱える様々な問題に対応します。何かご心配なことがある方は、気軽に本院スタッフにお尋ねください。

低身長、甲状腺疾患、副腎疾患など、
小児の内分泌疾患を専門としています

小児期に発症した様々な内分泌疾患(脳下垂体、性腺、甲状腺、副腎などのホルモンを産生する内分泌臓器の疾患)の治療を行います。内分泌疾患はその原因と病態、病状によって治療が異なりますので、適切に診断、治療を提供します。
また小児・思春期の内分泌疾患は、小児期だけでなく成人期以降のQOL(生活の質)にも大きく影響しますので、専門医による適切な医療が必要です。

インスリンポンプ治療、CGMなど、
幅広い糖尿病治療を行っています

当院は持続皮下血糖モニター (CGM) やインスリンポンプ (CSII) 使用の認定施設です。
患者様の病態に合致した適切なインスリン治療をどこの施設よりも早く提供できます。