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トピックス

コラム

思春期の発来について

■思春期の発来

近年子どもの思春期の発来が早くなったと思っている人が少なくないと思いますが、ここ10年ほどはほとんど変わりがなく、男の子だと10歳後半から11歳、女の子でも9歳後半から10歳で思春期が発来します。男の子はまず睾丸が大きくなります。ウズラの卵(容量では3mL)以上で睾丸が大きくなったと判断します。女の子は乳房の発達です。太っている子は脂肪組織で乳房が発育したと勘違いされますが、乳房の発育=乳腺の発育ですので、痛みをともなったり、胸が張った感じがするのが普通です。正常の思春期の発来時期を図に示します()。

思春期の発来

 

■「思春期早発症」について

思春期が早く来すぎる病態を、「思春期早発症」と言います。思春期早発症は女の子に頻度が高いのですが、多くの場合、脳下垂体からの思春期を起こす信号(卵巣睾丸を刺激するホルモン)が通常より早く分泌されることにより発症します。しかし一部では脳腫瘍や卵巣腫瘍(悪性とは限りません)の場合もあります。

「思春期早発症」の目安は、男の子では、9歳までに睾丸が発育する(ウズラの卵以上の大きさ)、10歳までに陰毛が生える、11歳までにひげが生えたり、声変わりがする。女の子では、7歳6か月までに乳房がふくらみはじめる、8歳までに陰毛や腋毛が生える、10歳6か月までに生理が始まる です。

このような兆候がある方は、なるべく早く本クリニックを受診し、ご相談ください。